五十肩・四十肩(肩関節周囲炎)の辛い痛みや挙がらない肩の治し方と再発予防
皆さん突然ですが、五十肩・四十肩について、理解されていますか!?
正式な病名は肩関節周囲炎と言われ、肩関節の様々な組織の炎症により強い痛みや肩が動かなくなる疾患です!なんとなく肩が痛いなと感じていて数ヶ月で状態が酷くなる人もいます。酷い状態になると夜間痛と夜間や睡眠時に肩の痛みが強く眠れない状態に陥ります。
今回の記事では五十肩・四十肩のメカニズムや痛みを緩和する方法、挙がらなくなった肩の治し方について解説していきます!
五十肩・四十肩のリハビリテーションやトレーニングについてもまとめておりますので、是非読んでみてください!
肩関節周囲炎とは?
明らかな原因がない肩関節部の痛みと拘縮(関節の制限)を指します。
症状としては、痛みと肩が挙がらないことで、重症度や良くなる期間も個人差があります。
肩関節周囲炎は肩関節の炎症の総称として、肩関節周囲炎と呼ばれています。
俗にいう五十肩・四十肩であり、好発年齢として40代から60代にかけて多く、◯十肩と呼ばれる所以かも知れません。
肩関節周囲炎の進行とステージ
肩関節周囲炎は3つの病期に分けられます!
炎症による痛みや関節の状態に応じて、炎症期、凍結期、回復期分類され各期によって症状や特徴が異なります!
各期で適した対応を行うことが肩関節周囲炎を早く改善するコツになります。
炎症期-最も痛みが強く肩が挙がらない時期
炎症期は肩関節周囲炎の症状が強い時期です。そのため、肩の状態が悪化していて生活に支障が生じたり、さらに悪化する可能性がある時期になります。
発症してから、おおよそ1〜3ヶ月間が炎症が強い炎症期です。
この時期には安静時痛や夜間時痛など、特に肩を動かしてなくても痛みが生じます。そして、徐々に拘縮が進行していきます!
炎症期にすべきケア
肩関節に負担が掛かることは控えた方が良い時期です。しかし、全く動かさない、安静にしておくのも痛みが増悪する一因になります。
炎症期には炎症のケアと痛みを緩和する事に注力するべきです!炎症期に有効であるコッドマン体操(振り子運動)について、ご紹介します。
肩関節のストレッチになることや軽い運動により肩の遊び(ゆとり)を作ることができます。
注意点として、コッドマン体操でも肩の痛みが強い場合は、無理せずにやめましょう。痛みのない範囲で少しずつ動かし、肩の動く範囲を広げていきましょう。
炎症期に行われる治療
肩関節の炎症を抑える治療や痛みを解消する治療を行います。
炎症や痛みを鎮静化するために、局所麻酔薬、ステロイドなどの局所注射を行う場合や薬物療法等で、消炎鎮痛薬の投与や外用薬の貼付などにより痛みを和らげる事を試みます。
炎症期における痛みの改善は、炎症を抑えることが重要になります。自然治癒により炎症も軽快していきますが、痛みがあまりに強い場合や夜間事痛が酷い場合は局所注射等を行い肩の炎症を抑えます。
凍結期-痛みが軽減してくるが肩の動きが制限される時期
凍結期は肩の炎症が徐々に改善し、痛みが軽快してくる時期です!
この時期では痛みが改善し肩を動かせる状態になってきます。しかし、炎症期に肩を安静にしていた影響じゃら肩の可動域(動かす範囲)に著しい制限が生じている事が殆どです。
炎症と安静による肩関節周囲の組織が固まり凍結肩、拘縮肩と呼ばれる状態になっています。
またこの時期は完全に炎症が改善した訳ではなく、炎症の再燃も予想される時期です!
肩が良くなったからと過度に負担が掛かる動きや生活をすれば、炎症期に戻ってしまいます。
重たいものを持つ、腕を無理な方向に動かす、腕を速く強く動かすなどの運動はオススメできません!!!
凍結期で行うべき肩のケア
凍結期は積極的に肩関節の可動域を拡大していく時期です!
肩関節は元々多軸性関節で様々な動きができる関節です。炎症期後では様々な肩の動きが制限されています。
肩関節は上下(屈曲)、左右(外内転)、捻り(回旋)の運動が複合的に合わさり運動を形成しています。そのため、まずは上下の運動、左右(外内転)、捻り(回旋)の運動順に段階を追って行う事がおすすめです!
肩を挙げる範囲は無理なく挙げられる範囲までにしましょう!無理に挙げる必要はありません!
凍結期で行なわれる治療
凍結期では肩関節が拘縮状態になり、痛みは軽減しているが可動域制限が著しい時期です。
リハビリテーションを受けている方は、積極的に可動域訓練を進められるタイミングです!
また、肩関節の拘縮が改善しにくい肩にはサイレントマニュピレーション(非観血的関節受動術)などを実施されている医療機関も多く存在します。
麻酔をかけて、痛みを生じない状態で肩関節を積極的に様々な方向へ関節を動かすことで肩関節の関節包や靱帯を徒手的に剥離させ、拘縮を取り除く治療になります!
回復期-痛みが軽減してくるが肩の動きが制限される時期
回復期では痛みは殆ど生じない状態まで改善しています。
可動域も十分に改善していますが、元々の状態までは戻っていない事が多いです。生活では支障はない程度まで肩関節の機能は回復しています。
回復期では、生活での上肢を動かすことで徐々に可動域の拡大は見込めます。
肩関節の可動域も1〜2年の経過で反対の肩関節の8割程度まで改善するといった報告もあります。
回復期で行うべきケア
痛みもなく可動域も大きく改善している時期です。中でも結滞動作(着物の帯を後ろでむすぶ動作)が制限されていることやイマイチ最後の最後まで肩が動き切らないといった悩みが生じてきます。
このストレッチは包括的に様々な筋肉をそれぞれ伸ばす方法を解説してくれています!
あと少しのとこまで改善したい方にはおすすめです。
回復期で行われる治療
回復期ではリハビリテーションによる可動域訓練、動作訓練が主体になります!
より肩を動かしやすく、そして生活や仕事で支障が出ないように肩を動かす練習、生活や仕事での動作方法の学習を行います。
より治療から離れ、元々の生活に戻る、近づけるようにしていくことが大切です。
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)をもっと良くしたいなら
病院やクリニックの保険下のリハビリテーションには期間があります。
まだまだ、可動域を改善したい、予防的に体を鍛えたい方にはMedical Fitness PONOがおすすめです。
整体やパーソナルトレーニングでは四十肩・五十肩の適したケアやリスク管理の知識を持たない方も多いです。
Medical Fitness PONOでは、医師と理学療法士が協力しパーソナルトレーニングを提供しています。
そのため、保険下のリハビリテーション期間が過ぎた方でも専門的なケアやトレーニングを受けることができるでしょう!